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想い出を紡ぐ、温もりの家族葬:言葉にならない感謝を込めて
- コラム
新年を迎えたある冬の日、千葉市若葉区にお住まいの田中様(仮名)は、長年連れ添ったご主人様との突然の別れに深い悲しみに暮れていました。
初めてのことで何も分からず、不安な気持ちで悠リビングの扉を叩きました。
スタッフは、田中様の憔悴した様子を気遣いながら、ゆっくりと時間をかけてお話を伺いました。「ご主人様は、どんな方でしたか?」「何か、大切にされていたものはありますか?」「どのようなお見送りをされたいですか?」
田中様は、時折涙ぐみながらも、ご主人様との思い出を語り始めました。若い頃に出会い、苦楽を共にした日々。趣味の釣りでいつも自慢の魚を釣ってきてくれたこと。不器用ながらも、毎朝欠かさず作ってくれた温かい味噌汁の味。そして、何よりも、いつも家族を優しく見守ってくれた存在だったこと…。
スタッフは、田中様の言葉一つひとつに耳を傾け、ご主人様の温かい人となりと、田中様のご主人様への深い愛情を感じ取りました。そして、「奥様、ご主人様との大切な想い出を、私たちにも少しだけ分けていただけませんか? きっと、それが、ご主人様らしいお見送りにつながると思います」と、そっと語りかけました。
田中様は、ご主人様が生前大切にしていた釣り道具や、手作りの写真立て、そして、毎日欠かさず書いていたという短い日記帳を持参されました。日記帳には、日々の些細な出来事とともに、家族への感謝の言葉が綴られていました。
ご葬儀の打ち合わせが進むにつれて、スタッフは、祭壇にご主人様の愛用していた釣り道具を飾り、思い出の写真を添え、そして、日記帳の一節を朗読することを提案しました。田中様は、最初は戸惑いながらも、「主人の温かい気持ちが、皆に伝わるなら…」と、静かに頷かれました。
そして迎えた家族葬当日。祭壇には、ご主人様の笑顔の写真を中心に、釣り竿やリール、使い込まれた帽子が飾られ、まるでご主人がそこにいるかのような温かい空間が広がっていました。告別式では、ご主人様の日記帳から、奥様やご家族への感謝の言葉を朗読しました。飾らない言葉の中に込められた深い愛情に、参列者の目からは自然と涙が溢れました。
田中様は、祭壇のご主人様の写真に優しく語りかけました。「あなたとの想い出は、私の宝物です。たくさんの幸せをありがとう。ゆっくり休んでね。」
ご葬儀後、田中様は悠リビングのスタッフに、感謝の言葉を伝えられました。「主人の好きだったものに囲まれて、そして、あの日記の言葉を聞いて、本当に主人が見送ってくれたような、そんな温かい気持ちになりました。悠リビングさんの『想い出づくり』という言葉の意味が本当に良く分かりました。皆様の温かいお心遣いに、心から感謝しています。」
悠リビングが、単に儀式を執り行うのではなく、ご家族の心に寄り添い、故人との大切な想い出を形にできるよう お客様一人ひとりの想いを丁寧に紡ぎ、記憶に残る温かいご葬儀を創り上げることこそが、私たちの喜びです。